来月、大阪天満宮のご門前で似顔絵屋を開く。「てんま天神梅祭り」奉賛神賑わい行事の一つとして似顔絵屋「日思庵」が参加するのだ。 風景であれ、薔薇の花であれ、自画像であれ他人の顔であれ、また、それを描く時間が長かろうと、十数分であろうと、その時間は自己とそれをとりまく世界との対話の時間である。時間の中にどうしようもなく一回限りで存在する現在を新しく認識し直すことの繰り返しが絵を表現するその一筆一筆なのだ。捉え得たと思った瞬間、それは過去のものとなる。わかろうとして問いかければつぎの謎で問い返してくるものを「神」と呼ぶのか問いかけを「祈り」と名付けるのかそれは知らない。

ただ、多くの大阪のひとびとが柏手を打ち手を合わせ祈る天満の天神さんのご門前で、２月１３日、２０日、２７日の各日曜日、道行く人の似顔絵を描かせていただく。

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